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方向性の決定

私はNから、上司や営業の方たちを紹介され、いろいろ開発の仕事を紹介されたり、その通信系会社自身のシステムも請ける事ができました。通信系会社のオフィスはMacintoshを使っていたのでCAUSEで構築、外部に提供するサービスのシステム基盤は主にFreeBSDだったのでPerlで組みました。

FreeBSDベースの仕事をこなして行くうちにLinux、Apache、PostgreSQL、PHPなどオープンソースのプロダクトも他のプロジェクトで使い始めるようになりました。後にLAMPと呼ばれるようになったものですね。

しかし、巷ではWindowsがどんどんシェアを伸ばし、システムの範囲も拡げていっています。私はお客様あるいはシステムのアーキテクチャごとにPCを5〜6台持っていました。そのうちの一台にWindows3.1を入れ、Sybaseを仕込んでいじりはじめました。しかし、今後様々な言語、ソフトウエアインフラがあるなかで、なにかに絞りたいと思い始めました。そこで各ジャンルの雑誌を読みあさり、トレンドを見つけようとしましたが、Unix系、Windows系、Macintosh系どの雑誌を読んでも面白いし、ITビジネス雑誌でも的を絞ることができません。たまたま日本に出張した時に、COBOL時代の上司、仲間に聞きましたが、かれらはCOBOLとCしかわかりませんでした。

ある晩、Nと呑んでいる時に質問しました。「これから何が主流になるんだろう?」Nは私の悩みを知っていたかのようにニコッとして「全部やったらいいですよ。」といってくれました。それで吹っ切れました。

それからは、新しいプロジェクトの設計のたびに、できるかぎり自分にとって新しいアーキテクチャを取り入れるようにしました。OSはSoralis、Linux、Windows NT… 言語はPerlをやったから次はPHP、Javascript。Javaが出たらApplet、Surblet – JSP。お次はn-tierということでJ2EE、VC++、.Net C#、VB … フレームワークもStruts1をいち早く使い始めていたので、後に日本のプロジェクトで提案、取り入れました。簡単な案件は、素晴らしいプロダクトFileMaker(なぜか有名では無いですが)で安価に組みました。

そうしてプロジェクトごとに勉強勉強、あるいは環境に不具合があったりで大変でしたが、その後の活動に非常に役立ったと思います。Nとはその後長い付き合いとなりましたが、その一言だけでも感謝しきれないほと感謝しています。

当時はオープン化、ダウンサイジングといって、大企業では汎用機からUnixにシフトしていた頃です。また小規模のユーザー会社ではウィンドウズやMacintoshも普及していました。

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